LOG 4

 




少年は鳥かごから出るための魔法の呪文は知っていました
けれど目に見えぬ鎖に繋がれていたのです
けっして頑丈な鎖ではないはずなのに
心優しい少年はそこに繋ぎとめようとする意思に従い、そこに留まることを望みました







「俺はまだ負けてないだろう?」

負けだよ、お前の
だから今度こそゆっくり眠ろう あいつらと一緒に








それはいつか杏子と遊んでいた小さいころ
夕暮れ時にボクらは一緒に手を振った
また明日遊ぶ約束を交わして

キミはあのときの懐かしいボクらのように
明日また会えることを期待する風でなく
ボクがこれからも今までと同じように
キミと同じ場所に存在しているのだと
そのいつもと寸分たがわぬ笑顔が語っていた

だけど約束を交わすときに必ず見えていた
あのころと同じ夕焼けはここにはない







さあ、閉じ込められて動けないのはどちら?
捕らえられているのはどちら?







キミはボクを照らしてくれる光
力強く大地に照りつけるまぶしい太陽







ねむれねむれ
ぼうやよいこだ ねんねしな







自分がこの小さい体に負わせているもの
他人に放り投げ背負わせている重みを知る







あの時のお前に必要だったのは
誰かがそこに居てくれることだったんだ
血だらけのお前のために泣いて
抱きしめてお前の名前をずっと呼び続けていた宿主を引き剥がして
お前を独りきりにしたのは俺なんだよ
助けを呼びに行く振りをしてお前の死を見たくなかっただけだ
独り取り残される寂しさは知っている筈だったのにな
ごめんな あまね







アンテナはやる気のバラメータ
何か凹むことがあったようです







なんだか凛々しい顔の子猫に会いました
細くてしなやかな体のかっこいい子
誰にも負けないよ!って顔でずっとボクを睨んでた
でもおもちゃを見せたら無邪気に飛びついてきた可愛い子です

まるで何処かの誰かさんみたいで面白いなあ
このまま歩いたら何処まで着いてきてくれるのかな?




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